連載 主治医の介入でこれだけ変わる! 内科疾患のリハビリテーション・3
リハビリ・運動療法の必要性と基本知識
リハビリ・運動療法の基本
上月 正博
1,2
1東北大学病院 リハビリテーション部
2東北大学大学院医学系研究科 機能医科学講座 内部障害学分野
pp.2078-2084
発行日 2021年11月10日
Published Date 2021/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402227927
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リハビリテーション(以下,リハビリ)の語源は,re(再び)+habilis(適した)+ation(すること)だ.すなわち,「rehabilitation=再び適した状態にすること」という意味になる.近代以降(16世紀〜)においては名誉や権利の回復を指す用語として使われていたが,現代では障害者の社会復帰を促す医療・福祉的な意味の言葉としても用いられている.
『広辞苑』によれば,リハビリは「治療段階を終えた疾病や外傷の後遺症をもつ人に対して,医学的・心理学的な指導や機能訓練を施し,機能回復・社会復帰をはかることである.更生指導ともいう」とされている.しかし,リハビリはこの10年で大きな進歩を遂げ,その実態は『広辞苑』での定義とはだいぶ違っている.本稿ではリハビリ・運動療法の基本に関して述べたい.
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