特集 その考えはもう古い!—最新・感染症診療
感染症検査の今
感受性検査「SIR」アップデート
藤倉 裕之
1
,
笠原 敬
1
1奈良県立医科大学感染症センター
キーワード:
薬剤感受性検査
,
最小発育阻止濃度
,
MIC
,
ブレイクポイント
,
抗菌薬選択
,
耐性遺伝子
Keyword:
薬剤感受性検査
,
最小発育阻止濃度
,
MIC
,
ブレイクポイント
,
抗菌薬選択
,
耐性遺伝子
pp.574-577
発行日 2021年4月10日
Published Date 2021/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402227576
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
- サイト内被引用
Point
◎薬剤感受性検査の結果は,ブレイクポイントと呼ばれる基準をもとに判定され,用いられている基準により,抗菌薬の投与量が変わることがある.
◎最小発育阻止濃度(MIC)はあくまでもin vitroでの抗菌活性を示し,その数値の大小で抗菌薬を選択しない.
◎薬剤感受性検査結果が感性であっても臨床的に無効なことがあるため,抗菌薬の選択には,耐性が生じる機序の把握が重要である.
Copyright © 2021, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.