今月の主題 抗菌薬感受性試験
臨床応用
抗菌薬感受性試験成績の利用の実際
舘田 一博
1
,
山口 惠三
1
Kazuhiro TATEDA
1
,
Keizo YAMAGUCHI
1
1東邦大学医学部微生物学教室
キーワード:
抗菌薬の選択
,
抗菌薬感受性試験
,
ブレイクポイント
,
見かけ上の感性株
Keyword:
抗菌薬の選択
,
抗菌薬感受性試験
,
ブレイクポイント
,
見かけ上の感性株
pp.889-893
発行日 1993年8月15日
Published Date 1993/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542901639
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
抗菌薬感受性試験は,試験管内での抗菌薬の細菌に対する効果を示したものであり,これは実際の感染症患者の感染部位における有効性としてそのまま反映されるものではない.したがって,抗菌薬を選択する場合には,感受性結果に加え,患者の病態,基礎疾患,感染部位,抗菌薬の体内動態,副作用などについて考慮することが必要である.また,ある種の細菌においては,抗菌薬感受性成績上は明らかな耐性を示さない"見かけ上の感性株"が存在することから,抗菌薬の選択に当たり注意する必要がある.〔臨床検査37(8):889-893,l993〕
Copyright © 1993, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.