増刊号 早わかり診療ガイドライン100—エッセンス&リアルワールド
腎・泌尿器
45 慢性腎臓病(CKD)—エビデンスに基づくCKD診療ガイドライン2018
佐々木 彰
1,2
1飯塚病院腎臓内科
2飯塚病院臨床研究支援室
pp.195-199
発行日 2020年4月1日
Published Date 2020/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402226861
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・腎臓専門医への紹介基準がこれまでよりもシンプルなものとなった(表1).
・アルブミン尿陰性の糖尿病関連腎症で糸球体濾過量(GFR)が低下する例が国際的に増加傾向であることを受け,糖尿病関連腎症を含む包括的概念として糖尿病性腎臓病(DKD)が提唱されている.
・高血圧合併CKD患者においては起立性低血圧や急性腎障害(AKI)などの有害事象がなければ,140/90mmHg未満への降圧を推奨している.
・高齢のCKD患者における留意点としてフレイルと糖尿病合併例が挙げられ,75歳以上ではHbA1c 8.0%未満(下限7.0%)を目安に,個別の状況を鑑みて目標HbA1c値を設定することが提案されている.
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