特集 今の流れに乗り遅れない!—プライマリ・ケアでの呼吸器疾患の診かた・薬の使いかた
肺がんと間質性肺炎の最新事情
間質性肺炎に対するステロイド・免疫抑制薬の使いかた
根井 雄一郎
1
1帝京大学ちば総合医療センター血液・リウマチ内科
pp.118-124
発行日 2020年1月10日
Published Date 2020/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402226679
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Point
◎間質性肺炎の治療は,特発性か2次性かにより変化しうる.
◎慢性期特発性肺線維症(IPF)に対するステロイド・免疫抑制薬の投与は線維化が疾患の本態であるため一般的には行わない.
◎IPF急性増悪に対しては,急性呼吸促迫症候群(ARDS)に準じてステロイドパルス療法,免疫抑制薬の投与を検討する.
◎特発性非特異性間質性肺炎(NSIP)のうち,cellular NSIPはステロイド治療に反応しやすいのに対し,fibrotic NSIPは反応が乏しい.
◎特発性器質化肺炎(COP)は比較的ステロイド治療に反応しやすいが,再発も多く見られる.ステロイド治療に反応しづらい場合,膠原病の併発も考える.
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