特集 今の流れに乗り遅れない!—プライマリ・ケアでの呼吸器疾患の診かた・薬の使いかた
肺がんと間質性肺炎の最新事情
特発性間質性肺炎の診断と治療—分類から専門医紹介の基準まで
宮本 篤
1
1虎の門病院呼吸器センター内科
pp.114-117
発行日 2020年1月10日
Published Date 2020/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402226678
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Point
◎特発性間質性肺炎(IIPs)のうち特発性肺線維症(IPF)は最も頻度が高く予後が不良とされてきたが,抗線維化薬が標準治療となり,飛躍的にエビデンスが蓄積されつつある.
◎現在のIIPsは2013年『ATS/ERSガイドライン』と『特発性間質性肺炎の診断と治療の手引き』により分類され,IPFの診断治療は2015年/2018年のATS/ERS/JRS/ALAT国際合同ガイドラインと本邦から出版された『特発性肺線維症治療のガイドライン』に基づいている.
◎日常臨床において,息切れなどの自覚症状,または無症状でも健康診断で胸部X線写真を撮影したことを契機に,診断されることが多い.
◎身体診察では背部両側下方にfine cracklesを聴取することが重要である.
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