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特集 知っておきたい腎移植の最新情報—基礎から臨床まで
Ⅴ.免疫抑制法とTDM
ステロイド早期中止免疫抑制法
Early corticosteroid withdrawal protocol
原田 浩
1
Hiroshi Harada
1
1市立札幌病院腎臓移植外科
キーワード:
腎移植
,
免疫抑制法
,
ステロイド早期中止
Keyword:
腎移植
,
免疫抑制法
,
ステロイド早期中止
pp.1144-1152
発行日 2015年12月20日
Published Date 2015/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413205510
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要旨 副腎皮質ステロイド(CS)は古くから使用されてきた免疫抑制薬である。その強力な抗炎症作用,免作抑制作用はいまだに魅力であるが,多様な副作用を有し,特に腎移植後は耐糖能障害や脂質異常症,骨代謝への影響および動脈硬化促進作用があり,結果的に心血管系合併症の発生因子となり問題である。ほかに使用が可能な免疫抑制薬が複数ある現在では,必ずしもCSを持続的に使用せず早期に離脱する免疫抑制プロトコール,さらには非使用プロトコールも考慮されている。その成績は報告によりさまざまであるが,総じてCS持続使用例と比して遜色はないとされ,広く試みられてもよいプロトコールである。
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