今月の主題 画像でせまる呼吸器疾患
画像でせまる呼吸器疾患
びまん性肺疾患
特発性間質性肺炎
野間 恵之
1
,
田口 善夫
2
,
小橋 陽一郎
3
1天理よろづ相談所病院放射線科
2天理よろづ相談所病院呼吸器内科
3天理よろづ相談所病院病理部
pp.1924-1930
発行日 2002年11月10日
Published Date 2002/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402909150
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間質性肺炎の歴史は,慢性で原因のわからないものを特発性として,通常型(usual interstitial pneumonia:UIP),剥皮型(desquamative interstitial pneumonia:DIP),細気管支型(bronchiolitis obliterans-interstitial pneumonia:BIP),リンパ球性(lymphoid interstitial pneumonia:LIP),巨細胞型(giant cell interstitial pneumonia:GIP)の5つに分けたLiebowの分類に始まる1).
その後,間質性肺炎の分類は紆余曲折を経てATS/ERS(米国胸部疾患学会・ヨーロッパ呼吸器病学会)のコンセンサス・ステートメントにまとめられてきた2)(表1).しかしながら表1を見ればわかるように,「特発性」の名のもとに,はっきりしたetiologyのわかっているrespiratory bronchiolitis interstitial lung disease(RBILD)などが入れられていることを見ても,分類に混乱のあることがわかる.
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