特集 内科医が押さえておくべき—検査の考えかたと落とし穴
誤った使い方をされやすい検査
自己抗体検査—何を・いつ・何のためにオーダーするのか?
德永 健一郎
1
,
萩野 昇
2
1熊本赤十字病院リウマチ科
2帝京大学ちば総合医療センター第3内科学講座(血液・リウマチ)
pp.1978-1983
発行日 2019年11月10日
Published Date 2019/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402226581
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Point
◎抗核抗体の検査は,まず間接蛍光抗体法(IF法)でオーダーすべきである.
◎全身性エリテマトーデス,全身性強皮症,皮膚筋炎/多発筋炎,混合性結合組織病,Sjögren症候群を疑ったときに抗核抗体をオーダーする.
◎「抗核抗体陽性=膠原病」ではないし,逆に「抗核抗体陰性=膠原病ではない」ともならない.
◎自己抗体の力価は,必ずしも疾患活動性を反映しない.
◎膠原病の診断には用いるが,あくまで臨床診断が重要である.
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