特集 内科医が押さえておくべき—検査の考えかたと落とし穴
誤った使い方をされやすい検査
インフルエンザ迅速抗原検査—“3人に1人は偽陰性”をどう考えるか
岸田 直樹
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1Sapporo Medical Academy
1Sapporo Medical Academy
pp.1974-1977
発行日 2019年11月10日
Published Date 2019/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402226580
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Point
◎インフルエンザ流行シーズンは,インフルエンザ迅速抗原検査を適切に使わないと感染症の誤診も流行る.
◎検査会社のパンフレットは製薬会社のパンフレットと同じと考える.検査会社が提示する感度・特異度と臨床研究の結果は乖離しやすい.
◎「発熱患者全例にルーチンで検査をし,陽性なら抗インフルエンザ薬,陰性なら抗菌薬」という自動販売機のような診療は,“physicianoid(医者もどき)”と言われる.
◎インフルエンザ診療においては,迅速抗原検査をしないという選択肢を常に考える(同時に,抗インフルエンザ薬を処方しないという選択肢も常に考える)
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