特集 内科医が押さえておくべき—検査の考えかたと落とし穴
誤った使い方をされやすい検査
腫瘍マーカーとがんの正しい関係
東 光久
1,2
1福島県立医科大学白河総合診療アカデミー
2白河厚生総合病院総合診療科
pp.1984-1986
発行日 2019年11月10日
Published Date 2019/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402226583
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Point
◎腫瘍マーカーを測定する場面として,スクリーニング時,診断時,再発・進行時などがあるが,有用な場面は非常に限定的である.
◎スクリーニングにおいて,生命予後を改善する効果を示した腫瘍マーカーはPSAのみであり,そのPSAでさえ予後を改善しないという研究もある.
◎腫瘍マーカーによるスクリーニングは無用であるばかりか,その有害性さえも指摘されている.
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