特集 内科医が押さえておくべき—検査の考えかたと落とし穴
新たに登場/解釈が変わった検査の考え方
感染症で測定したプロカルシトニン,解釈できていますか?
飯島 健太
1
,
岩田 健太郎
1
1神戸大学医学部附属病院感染症内科
pp.1948-1952
発行日 2019年11月10日
Published Date 2019/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402226574
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Point
◎プロカルシトニン(PCT)はCRPよりも少しだけ細菌感染症に特化したバイオマーカーである.
◎細菌感染症の感度・特異度ともに中程度で,診断に用いるのは困難である.
◎気道感染症への治療開始や,肺炎,敗血症での抗菌薬中止の判断に役立つかもしれない.
◎臨床診断を覆すだけのデータはなく,重症患者ではPCT値によらず治療開始を躊躇しない.
◎PCTの測定は適応疾患や偽陽性・偽陰性に注意するとともに,プロトコルを遵守する.
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