特集 脱・「とりあえずCT」!—スマートな腹痛診療
総論(入門編)
泌尿器科疾患による腹痛
服部 一紀
1
1聖路加国際病院泌尿器科
pp.1600-1602
発行日 2019年9月10日
Published Date 2019/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402226486
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
Question
どのようなときに泌尿器科疾患による腹痛を疑うべきですか?
A.泌尿器科臓器(腎,尿管,膀胱など)は後腹膜臓器であるので,基本的には腹痛,特に正中部付近の腹痛が主症状になることはほとんどない.側腹部あるいは下腹部付近の疼痛が主で,腹膜刺激症状を伴わないような場合は,泌尿器科疾患を疑う.また,血尿をはじめとする排尿に関する症状を合併している場合も積極的に泌尿器科疾患を疑うべきである.多くの泌尿器科疾患は,女性よりも男性に多い.
Copyright © 2019, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.