特集 みんなが知っておきたい透析診療—透析のキホンと患者の診かた
透析患者がERを受診したら
ER受診した血液透析患者で鑑別すべき疾患
孫 楽
1
,
長浜 正彦
1
1聖路加国際病院腎臓内科
pp.1471-1473
発行日 2019年8月10日
Published Date 2019/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402226454
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Point
◎血液透析患者が救急外来を受診した際には,特に動脈硬化リスクが高い患者であることと,免疫不全患者であることを意識して診療にあたる.
◎心不全を呈する患者では,単なる体液過剰のほかに急性冠症候群や肺炎などの合併の有無を評価する.
◎透析用アクセス関連のトラブルでは,閉塞・感染・破裂の兆候に注意して診察を行う.
◎血液透析患者では常に高カリウム血症を鑑別に挙げる必要があり,場合により緊急透析を検討する.
◎腹部症状を呈する患者では,出血や腸管壊死の有無を評価する必要がある.
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