特集 “じゃないほう” の消化器症状―潜んでいる他領域疾患を見逃さない
[Chapter 2] 腹痛で受診した患者の……?
腹痛で受診した患者の診察ポイント
中野 弘康
1
1大船中央病院 内科
キーワード:
腹痛
,
間欠痛
,
持続痛
,
内蔵痛
,
体性痛
,
関連痛
,
機能性腹痛
Keyword:
腹痛
,
間欠痛
,
持続痛
,
内蔵痛
,
体性痛
,
関連痛
,
機能性腹痛
pp.34-37
発行日 2023年1月1日
Published Date 2023/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika131_34
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▪急性経過の腹痛は,原因診断を重視し,見逃すと命に関わる病態から考える.
▪急性腹痛は,“間欠痛(疝痛)か持続痛か” を病歴から明らかにして,病歴から痛みを内臓痛,体性痛,関連痛のどれに該当するか解釈し,バイタルサインを加味して臨床診断する.画像検査は,あくまでも答え合わせと考える.
▪慢性経過の腹痛は,診断を焦らない.時間の許す限り,患者の訴えをじっくり傾聴する.初回で診断がつかなくても,再診を重ねていくなかで,良好な医師-患者関係を形成したい.
© Nankodo Co., Ltd., 2023