特集 緊急受診してくる呼吸器疾患―「息が苦しい」という患者が来院したとき,どのように対応できますか?
Overview
呼吸困難で救急外来を受診する患者の鑑別について
後藤 崇夫
1
,
牧野 淳
1
1横須賀市立うわまち病院集中治療部
キーワード:
急性呼吸困難
,
緊急処置の必要性
,
初期評価と治療の並行
Keyword:
急性呼吸困難
,
緊急処置の必要性
,
初期評価と治療の並行
pp.9-13
発行日 2019年1月1日
Published Date 2019/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika123_9
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Summary
▪呼吸困難は,その持続期間が4週間を超えるか否かで急性と慢性に分類される.
▪救急外来では4週間以内に発症した急性呼吸困難が多く,致死的となる重症例もしばしば混在するのが特徴的である.
▪一般的な初期評価は,病歴聴取,身体診察,血液検査,動脈血液ガス,胸部X線,心電図,心エコーである.
▪初期評価から緊急処置が必要な重症例を速やかにみつけ出し,初期治療と並行しつつ根治的治療へ結びつけることが肝要である.
© Nankodo Co., Ltd., 2019