特集 抗菌薬をアップデートせよ!—耐性菌に立ち向かう! 適正化の手法から新薬の使い分けまで
新薬の情報を正しくアップデートせよ! 新しい抗微生物薬とその使い分け
新しい抗インフルエンザ薬:バロキサビルの特徴とその使い分け
福家 良太
1
1医療法人福家医院
pp.1130-1133
発行日 2019年6月10日
Published Date 2019/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402226367
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Point
◎バロキサビルは罹病期間をプラセボより約1日短縮するが,オセルタミビルとは差がない.
◎バロキサビルはI38変異のないインフルエンザウイルスの排出期間をプラセボ,オセルタミビルよりも短縮する.
◎バロキサビル投与患者においてI38変異を有する低感受性株を1〜2割に検出しており,ウイルス排出期間がプラセボよりも延長する.
◎A型インフルエンザにおいてバロキサビルの優先順位は非常に低い.
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