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第1章 病原微生物に対する薬剤
[抗ウイルス薬と抗ウイルス療法薬]
抗インフルエンザウイルス薬
濵田 洋平
1
1佐賀大学医学部附属病院 感染制御部
pp.569-573
発行日 2023年4月1日
Published Date 2023/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika131_569
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・インフルエンザは治療選択肢の多いウイルス性疾患であり,原則として早期診断,早期治療が推奨される.
・症状緩和や重症化・合併症防止のため,発症後48時間以内であれば抗インフルエンザウイルス薬の投与を行う.
・重症例や肺炎症例ではbaloxavir,oseltamivirやperamivirが推奨され,外来患者や肺炎のない入院患者ではいずれの薬剤も選択肢となる.抗インフルエンザウイルス薬の成分や剤形の違いを理解し,重症度や患者背景に応じて使い分けることが重要である.
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