特集 糖尿病診療の“Q”—現場の疑問に答えます
治療
【薬物療法(経口血糖降下薬)】
チアゾリジン薬の使い方
納 啓一郎
1
1国立がん研究センター中央病院総合内科
pp.848-850
発行日 2019年5月10日
Published Date 2019/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402226297
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Point
◎チアゾリジン薬は,脂肪細胞のPPARγを介してインスリン抵抗性を改善する.現在わが国では,ピオグリタゾンが発売されている.
◎副作用として水・ナトリウムの貯留作用があるため,特に浮腫や心不全の増悪に注意すべきである.膀胱癌のリスク増加も報告されている.
◎非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)/非アルコール性脂肪肝炎(NASH)の改善に有効であると報告されている.
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