特集 エビデンスを2型糖尿病臨床にどう生かせばいい?―Evidence Based MedicineをReal Worldへ
糖尿病薬物療法
チアゾリジン薬
窪田 直人
1,2
,
門脇 孝
1
Naoto KUBOTA
1,2
,
Takashi KADOWAKI
1
1東京大学大学院医学系研究科糖尿病・代謝内科
2東京大学大学院医学系研究科病態栄養治療部
キーワード:
チアゾリジン(TZD)薬
,
PPARγ(peroxisome proliferator-activated receptor γ)
,
pioglitazone
Keyword:
チアゾリジン(TZD)薬
,
PPARγ(peroxisome proliferator-activated receptor γ)
,
pioglitazone
pp.65-69
発行日 2018年1月1日
Published Date 2018/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika121_65
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Summary
▪チアゾリジン(TZD)薬はインスリン抵抗性改善系の経口血糖降下薬に分類され,PPARγのリガンドとして作用する.
▪単独投与では低血糖は少なく,脂肪細胞分化の促進とそれに伴う脂肪細胞の形質回復によりインスリン抵抗性を改善すると考えられている.
▪優れた血糖降下作用を有するが,心不全の悪化や骨折,膀胱がんのリスク増加等が報告されている.
© Nankodo Co., Ltd., 2018