特集 しまった!日常診療のリアルから学ぶ—エラー症例問題集
扉
矢吹 拓
1
1国立病院機構栃木医療センター内科
pp.575
発行日 2019年4月10日
Published Date 2019/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402226202
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東京大学の故 冲中重雄名誉教授が,1963年退官時の最終発表で,自身の臨床診断と病理解剖の結果を比較して,教授在任中の誤診率が「14.2%」だったと発表したのは有名なエピソードです.この数字が高いか低いかは別にして,このような視点で日々診療していた先生がいらっしゃったということに大変感銘を受けます.
私達の日常診療はどうでしょうか? 自らの診療内容を振り返る機会はあるでしょうか? 臨床医として仕事をするなかで,適切な診断やマネジメントができるように,日々努力していくことはもちろん重要です.でも,実際には『ドクター G』のようなファインプレイばかりが続くものではなく,時に診断を誤ったり,診断にたどり着けなかったり,診断が遅れたり,といったことが起こるのではないかと思います.
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