特集 ウォーター・ウォーズ—カラダの中の“水”と病気
扉
矢吹 拓
1
1国立病院機構 栃木医療センター
pp.474-475
発行日 2025年5月15日
Published Date 2025/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.218880510350050474
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2024年8月号の“石”特集に続く、カラダと異物シリーズ第2弾! “水”特集です。私たち医師の診療において、“水”を意識することは大変重要です。ヒポクラテス医学においても、自然は水・土・風・火でできているというピタゴラスの理論の影響を受けており、ヒポクラテスによると体は4つの液体(黒色胆汁、黄色胆汁、喀痰、血液)から成っているとされています。
生理的な水もたくさんありますが、時には液体貯留が様々な病態や疾患を引き起こすことがあります。このような水が溜まる病態について精通しておくことは臨床医にとって重要です。各臓器システムにおける水分貯留の機序を理解し、背景となる病態について、主要疾患から比較的稀な疾患まで、体内に貯留する“水”について網羅的に取り上げることができればと考えています。

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