特集 抗血栓療法のジレンマ—予防すべきは血栓か,出血か?
この疾患にはこの抗血栓薬が必要
末梢動脈疾患
緒方 信彦
1
1上尾中央総合病院循環器内科
pp.218-221
発行日 2019年2月10日
Published Date 2019/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402226028
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Point
◎末梢動脈疾患に対する抗血栓療法の目的は,心血管イベントの予防である.
◎標準的抗血小板薬はアスピリンあるいはクロピドグレルであるが,シロスタゾールと異なり,跛行改善効果はない.
◎末梢動脈疾患患者は,虚血リスクのみならず同時に出血リスクも高い.
◎血管内カテーテル治療(EVT)術後はアスピリンとクロピドグレルによる抗血小板薬2剤併用療法を行うが,出血リスクに注意が必要である.
◎EVT術後遠隔期にはクロピドグレルとシロスタゾールの併用が有効である.
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