特集 抗血栓療法のジレンマ—予防すべきは血栓か,出血か?
この疾患にはこの抗血栓薬が必要
冠動脈疾患
飯島 雷輔
1
1東邦大学医療センター大橋病院循環器内科
pp.212-216
発行日 2019年2月10日
Published Date 2019/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402226027
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Point
◎冠動脈疾患治療後の第一選択は,ガイドラインでアスピリンが推奨されている.
◎ステント治療が行われる際には,アスピリンとチエノピリジン系薬剤による抗血小板薬の2剤併用療法(DAPT)が必須である.
◎DAPTの至適期間は,安静狭心症の場合は最低6カ月,急性冠症候群の場合は最低12カ月が推奨されている.
◎実臨床では,血栓性合併症と出血性合併症のバランスを考慮し,ガイドラインの枠を超えて患者ごとにテーラーメイドの抗血小板療法を行うことも重要である.
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