特集 どんとこい! 内科医が支える—エンド・オブ・ライフ
Column
わが国の緩和医療専門医制度について
坂下 明大
1
1神戸大学医学部附属病院腫瘍センター緩和ケアチーム
pp.1851
発行日 2018年10月10日
Published Date 2018/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402225866
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2009年より日本緩和医療学会では,緩和医療に関する十分な学識と経験を有する者を専門医として認定する緩和医療専門医制度が発足した.2018年4月までに208名の緩和医療専門医が認定されている.また,2018年からは,臨床現場で緩和医療に従事し,一定の水準以上の専門的緩和医療の実践能力を有する者を認定する緩和医療認定医制度が発足し,329名の緩和医療認定医が誕生した.
緩和医療専門医の役割は,生命を脅かす疾患に伴うさまざまな問題に直面している患者や家族がかかえる諸問題の早期かつ適切な評価と対応である.緩和医療専門医には,患者と家族を全人的に把握し理解できる能力と資質(コア・コンピテンシー)が求められる.
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