特集 クリティカル・ケアを極める—一歩進んだ総合内科医を目指して
内科クリティカル・ケア実践編─このパターンを押さえれば8割は対応可能
重症病態に合併する腸管虚血の早期発見
三反田 拓志
1
,
則末 泰博
1
1東京ベイ・浦安市川医療センター救急集中治療科
pp.1596-1600
発行日 2018年9月10日
Published Date 2018/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402225804
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Point
◎低心拍出または腸管を栄養する動脈の狭小化により,「すでに腸管への酸素供給量が必要最低限であった」患者が重症化したときに,非閉塞性の腸管虚血が起こる.
◎リスクは透析患者,心臓血管外科術後,不整脈,慢性心不全,血管作動薬使用,ジギタリス内服などである.
◎リスクがある患者で,原因の説明できない乳酸値上昇や代謝性アシドーシスが生じた場合は腸管虚血を疑う.
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