特集 クリティカル・ケアを極める—一歩進んだ総合内科医を目指して
内科クリティカル・ケア実践編─このパターンを押さえれば8割は対応可能
重篤な低ナトリウム血症のマネジメント
植西 憲達
1
1藤田保健衛生大学救急総合内科学
pp.1570-1574
発行日 2018年9月10日
Published Date 2018/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402225799
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Point
◎複雑な症例では,診断フローチャート(図1)で診断にたどり着かないことが多いため,病態生理を考慮した病歴や身体所見が重要となる.
◎重篤な(=脳浮腫を示す)症状がある場合は,Na 5 mmol/Lの上昇を目標に3%食塩水で急速に補正を行う.
◎48時間以上低Na血症がある(またはあると考えられる)場合は,浸透圧性脱髄症候群(ODS)予防のため補正速度を緩徐に行う.
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