特集 もっともっとフィジカル!—黒帯級の技とパール
消化器系の症候
虫垂炎診断のknack & pitfalls
檜山 和寛
1
1MediTech株式会社
pp.1367-1370
発行日 2018年8月10日
Published Date 2018/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402225753
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Point
◎虫垂炎は全年齢で発生する.鑑別として特に若年女性,中年以降の「危ない右下腹部痛」に注意.
◎主訴の疼痛部位と診察上の圧痛の最強点が異なることがある.問診・身体診察の双方を必ず行うべし.
◎穿孔性虫垂炎を我慢強く耐えた患者では,いったん腹痛が改善し,鈍痛が続くことがある.見過ごすと医学的・社会的トラブルになることがしばしば.
◎圧痛が「それなりに」あれば精査すべき.圧痛が乏しく,随伴症状があれば虫垂炎の可能性は低く,精査の必要性も低い.ただし,フォローの一言を添えることが大切.
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