特集 —デキる内科医の—神経内科コンサルト
入院病棟からのコンサルト
髄膜炎,脳炎
安藤 孝志
1
,
勝野 雅央
1
1名古屋大学医学部神経内科
pp.273-278
発行日 2018年2月10日
Published Date 2018/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402225341
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Point
◎病歴,身体診察から髄膜炎や脳炎の可能性を見積り,鑑別診断から除外できない場合は髄液検査を行う.
◎ウイルス性髄膜炎の典型例では,急いで専門医にコンサルトをする必要性は高くない.
◎脳炎もしくはウイルス性以外の髄膜炎の可能性がある場合,専門医の関与は必須である.
◎治療緊急性が特に高い細菌性髄膜炎,単純ヘルペス脳炎は疑った時点で早急に専門医にコンサルトをするのが望ましいが,すぐにコンサルトするのが難しい場合は標準治療を開始する.
◎コンサルトの際には「病歴」「神経所見」「提出した検査項目と判明した結果」「鑑別となる病態」「現在の治療内容」などを整理して伝え,思考過程を共有できると理想的である.
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