特集 —デキる内科医の—神経内科コンサルト
扉
河合 真
1
1スタンフォード大学睡眠医学センター
pp.183
発行日 2018年2月10日
Published Date 2018/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402225319
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とかく他科へのコンサルトというものは,気を遣うものです.長年勤務している病院で,コンサルト先の専門医が気心の知れた相手ならば「ほっ」としますし,気難しいと評判の医師ならば気を遣います.医師の仕事を顧みたときに,多くの「ストレス」の源はコンサルトから来ているのではないでしょうか.コンサルトの技量は医師としての実力と比例しますし,それが如実に相手にも伝わってしまう怖さがあります.
コンサルトの難しさには,さまざまな要素があります.特にコンサルト先の科の「常識的な知識」や「求めてくる情報」などは大きな要素で,これを知っているかいないかで,コンサルトのストレスレベルがかなり変わってきます.そのため,研修期間中にさまざまな科をローテートして,コンサルトを出す側と受ける側の両方を経験することは一生の宝になります.私もあちこちの病院でコンサルトしたときに専門医が発した言葉が,今でも昨日のことのように思い出されます.
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