特集 外来診療必読エビデンス—日米比較で考える内科Standards of Excellence
各論
日本編 NAFLD
中島 淳
1
,
今城 健人
1
,
米田 正人
1
1横浜市立大学肝胆膵消化器病学教室
pp.1094-1099
発行日 2017年6月10日
Published Date 2017/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402224980
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Point
◎NAFLDは,有病率が世界人口の2〜3割という膨大な患者数がいることがメタ解析から示された,最も患者数の多い肝臓疾患である.
◎NAFLDにおける最多の死亡原因は心血管イベントであるが,肝関連死を含め,NAFLDの予後を決めるのは肝臓の線維化の有無である.
◎NAFLDの診断では,肝生検に代わり,脂肪化や線維化の程度をエラストグラフィで非侵襲的に定量できるようになった.
◎現在保険適用を得たNAFLD(NASH)治療薬は国内外ともにないが,多数の新薬治験が精力的に行われている.
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