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巻頭トピックス
NAFLDの2ステップ診断アルゴリズム:専門医に紹介しない患者群とは
米田 正人
1
,
中島 淳
1
1横浜市立大学附属病院肝胆膵消化器病学
キーワード:
NAFLD
,
線維化
,
スコアリングシステム
,
エラストグラフィ
Keyword:
NAFLD
,
線維化
,
スコアリングシステム
,
エラストグラフィ
pp.349-352
発行日 2020年9月1日
Published Date 2020/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika126_349
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Summary
・非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)は最多の肝疾患であり,日本でも2,000万人以上が罹患している.
・NAFLDの死因は心血管イベントが最も多く,肝外悪性腫瘍,肝臓疾患(肝硬変,肝不全,肝臓がん)がそれに続く.いずれも肝臓の線維化進展の程度が関連する.
・線維化の進行したハイリスクNAFLDを評価するために,非侵襲的なスコアリングシステムや各種画像診断(エラストグラフィ)が開発・臨床応用されている.
・ハイリスクNAFLD症例の効率的な拾い上げとして,汎用性のあるスコアリングシステムで対象を絞り込み,専門施設でエラストグラフィを用いて肝硬度を測定する2段階の絞り込み(2ステップ診断アルゴリズム)が推奨されている.
© Nankodo Co., Ltd., 2020