特集 おさらい腎疾患—明日から役立つアプローチの基本
特別寄稿
米国における教育・医療から学ぶ
三枝 孝充
1
1University of Alabama at Birmingham Division of Nephrology
1University of Alabama at Birmingham Division of Nephrology
pp.347-351
発行日 2017年2月10日
Published Date 2017/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402224617
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Point
◎米国で一般的な問題提起型の教育方法は,学生に独立性をもたせ,答えに至る思考過程を重視する.
◎日本では,知識習得を重視した受験制度というレールに乗せて評価するため,学生は「自分の道は自分で作る」という思考力や行動力を欠く.
◎米国の医学教育は知識を問うだけでなく,どうしてそうなるかを説明させ,基礎医学の知識を臨床に結びつけ発展させていく.
◎米国の複雑な健康保険制度は,保険料によって受けられる医療の幅が広く,資本主義の理念が影響している.
◎人種・遺伝型の相違は,疾患や薬物の反応性を左右する.
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