特集 おさらい腎疾患—明日から役立つアプローチの基本
異常がみられた場合のアプローチ
体液量過剰を疑う場合
服部 吉成
1
1吉祥寺あさひ病院腎臓内科
pp.211-213
発行日 2017年2月10日
Published Date 2017/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402224587
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
Point
◎細胞外液量は体重の20%であり,主に浸透圧物質であるNaの張度により水分量を規定している.
◎腎疾患では,慢性腎臓病,ネフローゼ症候群の病態において,Na排泄障害からくる細胞外液量の増加によって体液過剰を生じやすい.
◎症状・病歴・身体所見・検査所見いずれも,単独で体液過剰を確実に診断することは困難であり,異常所見を理解して複合的に診断する必要がある.
◎体液過剰において胸水・腹水貯留,心不全の症状を認める際は緊急での治療介入を要する.
Copyright © 2017, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.