特集 おさらい腎疾患—明日から役立つアプローチの基本
異常がみられた場合のアプローチ
体液量減少を疑う場合
森 龍彦
1
,
亀山 はるか
1
,
嶋 英昭
1
1大阪医科大学腎臓内科
pp.214-217
発行日 2017年2月10日
Published Date 2017/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402224588
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Point
◎体液量減少は細胞外液量の減少を見ており,体内の総Na量の減少を意味する.
◎Naは血管内と細胞間質(この2つを合わせて細胞外液)を自由に行き来するが,細胞内液には入ることができない.
◎体液量減少は,これを認めれば診断となるものはなく,病歴,診察,いくつかの検査所見を併せることで診断する.
◎体内の水の量やミネラルに異常を認めたときは,体の調整システムが限界まで働いても維持できなくなった状態であり,場合によっては急激な全身状態悪化につながる.
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