特集 新時代の肺炎診療
市中肺炎(CAP)の診療
市中肺炎の入院治療
三木 誠
1
1仙台赤十字病院呼吸器内科
pp.1972-1976
発行日 2013年11月10日
Published Date 2013/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402107172
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ポイント
◎原因菌や宿主の免疫状態・基礎疾患の違いから,市中肺炎には軽症~重症まで存在し,なかには軽症から一気に急速進行する症例もみられる.
◎入院治療の必要性について初診時に見極める必要があり,これを見誤ると致死的となりうるため,まず重症度判定と急速進行の可能性の評価を行う.
◎初期迅速検査で原因微生物を同定できない場合には,ガイドラインに従ってエンピリック治療を行うと治療成功率が高い.
◎抗菌薬は通常5~14日間使用するが,軽快傾向を認めない場合には,非感染性疾患も含めて鑑別診断を行うことが重要である.
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