特集 肺炎への最新アプローチ—ジェネラリストの立場とスペシャリストの視点から
診断─肺炎をどう診断するか,どう判断するか?:病態の把握と重症度評価
人工呼吸器関連肺炎—マネジメントとその予防
高橋 健介
1
,
田崎 修
1
1長崎大学病院救命救急センター
pp.24-27
発行日 2017年1月10日
Published Date 2017/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402224542
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Point
◎人工呼吸器関連肺炎(VAP)の発生頻度は高く,合併した場合の致死率は9〜13%と高い.
◎VAPの主な原因は上気道や消化管細菌叢の下気道への落ち込みである.
◎VAPの診断は総合的な臨床判断に基づく.臨床肺感染症スコア(CPIS)が有用である.
◎晩期VAPでは耐性菌が問題となることが多い.
◎VAPの予防として,半座位管理,手指衛生,口腔ケアが重要である.
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