連載 あたらしいリウマチ・膠原病診療の話・16
プライマリ・ケアで診る膠原病②—血管炎,全身性硬化症,Sjögren症候群
萩野 昇
1
1帝京大学ちば総合医療センター 血液・リウマチ内科
pp.2246-2252
発行日 2016年12月10日
Published Date 2016/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402224525
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血管炎
血管炎は,血管を主座とした慢性炎症による全身性炎症や,血管の途絶・破綻による症状を特徴とする疾患群である.
罹患血管の太さによって,「大型血管炎」「中型血管炎」「小型血管炎」の大きく3種類に分類される(表1)*1.これは,罹患する血管の太さによってどのような臨床症状が前景に立つかが決定されることからも,臨床的に有用な分類であると言える.
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