Japanese
English
症例報告
Sjögren症候群に合併した硬化性脂肪織炎の1例
A case of sclerosing panniculitis with Sjögren's syndrome
萩原 宏美
1
,
岩田 洋平
1
,
沼田 茂樹
1
,
渡邊 総一郎
1
,
杉浦 一充
1
Hiromi HAGIWARA
1
,
Yohei IWATA
1
,
Shigeki NUMATA
1
,
Soichiro WATANABE
1
,
Kazumitsu SUGIURA
1
1藤田保健衛生大学医学部皮膚科学
1Department of Dermatology, Fujita Health University School of Medicine, Toyoake, Japan
キーワード:
Sjögren症候群
,
硬化性脂肪織炎
Keyword:
Sjögren症候群
,
硬化性脂肪織炎
pp.963-966
発行日 2017年11月1日
Published Date 2017/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412205244
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要約 86歳,女性.右下腿の潮紅と腫脹を主訴に来院した.病理組織学的に血管炎の所見はなく,脂肪織小葉隔壁中心に軽度の炎症細胞浸潤と著明な線維化を認め,血管エコーで血栓像は認めず,臨床像・病理組織学的所見より硬化性脂肪織炎と診断した.脂肪織炎の原因の精査をしたところ,Sjögren症候群の合併を認めた.胸部CTで初診から5か月後に間質性肺炎を認めた.硬化性脂肪織炎は日常診療でよく遭遇する疾患であるが,自験例のように膠原病を基礎疾患として発症することもあるため,うっ滞性皮膚炎などの静脈還流障害のない原因不明の硬化性脂肪織炎では,基礎疾患について精査をすることが大切である.
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