連載 Webで読影! 画像診断トレーニング・7
耳鼻咽喉科との隣接領域
石田 尚利
1,2
1三楽病院 放射線科
2東京大学医学部 放射線医学
pp.1689-1690,1826-1830
発行日 2016年10月10日
Published Date 2016/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402224391
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次の3症例について,どのような病態が推定できますか? また,診断は何でしょうか?
症例1 30代男性.4日前に咽頭痛で近医を受診し,急性咽頭炎の診断で内服薬を処方された.症状は改善せず,飲み込みにくさやのどの閉塞感を自覚したため,当院を受診.診察では左口蓋扁桃の著明な腫脹を認めた.頸部CTを施行した.
症例2 50代男性.食事中に右頬部の痛みが出現し,徐々に右顎の腫れが出現.近くに耳鼻科はなく,当院内科を受診.以前も同様の症状があったが自然軽快したとのこと.ある病態の有無を確認するため,頸部CTを施行した.
症例3 20代女性.数日前から前頸部に腫れと痛みを認め,発熱も出現したため,救急外来を受診.体温38.2℃,左頸部の発赤,腫脹がある.WBC 28,500/μL,CRP 18.90mg/dL.病変の広がりを評価するため,頸部CTを施行した.
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