連載 あたらしいリウマチ・膠原病診療の話・13
関節リウマチの診断と治療②—ルノアールの治療を組み立てる
萩野 昇
1
1帝京大学ちば総合医療センター 血液・リウマチ内科
pp.1448-1453
発行日 2016年8月10日
Published Date 2016/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402224339
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現在の関節リウマチ(rheumatoid arthritis:RA)診療の原則は,「早期の診断」と「治療目標を意識した治療方針の決定(Treat to Target)」の2点に集約される.しかし,例えば罹病期間が20年以上に及ぶRA患者に対する診療は,時として非常に困難であり,活動性が高い早期RAの治療と同様に専門性が問われる場合が多い.しかも,身体機能の低下と十分にコントロールされていない疼痛のため,患者は移動を厭う傾向にあり,「遠くのリウマチ専門医」よりも「近くのプライマリ・ケア医」を受診していることがしばしばある.
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