連載 周手術期の臨床看護判断を磨く 手術侵襲と生体反応から看護援助を組み立てる⑤
呼吸器系への援助を組み立てる
深田 順子
1
,
鎌倉 やよい
1
1愛知県立看護大学
pp.773-780
発行日 2006年8月1日
Published Date 2006/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661100358
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全身麻酔は,手術侵襲により引き起こされる生体反応を防御するために使用されます.しかし,全身麻酔そのものが患者の呼吸器系に対して大きな侵襲となることを第4回で学習しました.ここでは,具体的な事例をふまえて,全身麻酔による影響を軸に,患者の身体内部の状態である加齢・呼吸機能・喫煙歴・肥満などの情報と,患者が受ける手術内容である手術部位・手術体位などの情報を重ねて,手術後の呼吸器系の状態を予測します.その結果から,合併症の潜在的状態;無気肺・肺炎に対する看護援助を組み立てていきます.
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