特集 内科医がになう骨粗鬆症—診療と生活指導の最新情報
骨粗鬆症の診断とリスク評価
骨粗鬆症の診断基準とガイドライン
細井 孝之
1
1健康院クリニック
pp.434-438
発行日 2016年3月10日
Published Date 2016/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402223985
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ポイント
●骨粗鬆症の診断は,骨粗鬆症性骨折の有無と種類,骨密度の評価,鑑別診断・除外診断に基づく.
●骨折を起こしていない状態での骨強度の臨床的指標として,骨密度の値が最も有用であり,初発骨折の予防には骨密度測定が欠かせない.
●骨粗鬆症による椎体骨折や大腿骨近位部骨折の既往をもつ患者は,鑑別診断・除外診断のうえで原発性骨粗鬆症と診断する.
●他の骨粗鬆症性骨折を既往としてもつ場合には,骨密度測定結果を合わせて診断する.
●骨粗鬆症と診断された場合に加えて,「骨量減少」レベルでの骨密度であっても大腿骨近位部骨折の家族歴やFRAX®の値を勘案して薬物治療を検討する.
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