特集 内科診療にガイドラインを生かす
代謝・内分泌疾患
骨粗鬆症
細井 孝之
1
1医療法人財団健康院クリニック
pp.350-353
発行日 2013年11月1日
Published Date 2013/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402107129
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わが国における骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン
わが国における骨粗鬆症診療関連のガイドラインは,1998年に発行された「骨粗鬆症の治療(薬物療法)に関するガイドライン」が最初のものである.1998年版とその改訂版である2002年版は治療,特に薬物療法に関するエビデンスをまとめることに重点が置かれていたが,2006年版の作成にあたっては.骨粗鬆症予防の重要性を鑑み,「骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン」とタイトルを改めるとともに,さらなる内容の充実が図られた1).また,作成にあたっては,日本骨粗鬆症学会,日本骨代謝学会,財団法人骨粗鬆症財団の3者からなるアドホック委員会としての骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン作成委員会の体制が確立された.2006年版の発行後さまざまな知見が蓄積したことを背景に2009年から改訂の準備作業が開始され,2011年版2)の発行に至った.
2011年版の改訂作業では,以下の12項目について検討された.
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