特集 内科医がになう骨粗鬆症—診療と生活指導の最新情報
骨粗鬆症の現状と未来
医療経済からみた骨粗鬆症治療
森脇 健介
1
1神戸薬科大学医療統計学研究室
pp.430-433
発行日 2016年3月10日
Published Date 2016/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402223984
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ポイント
●医療費膨張の問題に際して,骨粗鬆症の疾病対策に費用対効果の視点を組み入れることが重要となっている.
●欧米諸国を中心に,骨粗鬆症治療の医療経済評価の事例集積が進んでおり,費用対効果のエビデンスが臨床上・医療政策上の意思決定に活用されている.
●骨粗鬆症領域では,臨床研究をもとに数理モデルを活用したシミュレーション分析が主流である.
●日本の分析は限定的であるが,今後のデータの蓄積に応じて,多様な介入方法について,さまざまな患者条件のもとで費用対効果の評価を行うことが望まれる.
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