特集 内科医がになう骨粗鬆症—診療と生活指導の最新情報
骨粗鬆症の現状と未来
骨粗鬆症の疫学
吉村 典子
1
1東京大学医学部附属病院22世紀医療センター関節疾患総合研究講座
pp.414-417
発行日 2016年3月10日
Published Date 2016/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402223980
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ポイント
●地域住民を対象とした住民コホート調査から,腰椎か大腿骨頸部のいずれかで骨粗鬆症と判断されたものの数は約1,280万人と推定された.
●同コホートの3年間の追跡結果から,WHO基準による骨粗鬆症の発生率は,腰椎では0.76%/年,大腿骨頸部では1.8%/年と推定された.
●骨粗鬆症の危険因子として血清25-hydroxyvitamin Dに着目したところ,その高値は,将来の骨粗鬆症の発生リスク(大腿骨頸部)を有意に低減した.
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