特集 脳卒中はこう診る—新ガイドラインで何が変わったか
脳卒中の現状
脳卒中の医療連携
秋山 久尚
1
1聖マリアンナ医科大学神経内科
pp.216-221
発行日 2016年2月10日
Published Date 2016/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402223935
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ポイント
●脳卒中医療は急性期・回復期・維持期の3病期に分けられ,その治療目標は,専門的治療が可能な急性期医療機関へ迅速に搬送し,脳卒中後遺症を可能な限り軽減させることである.
●さらに,急性期から回復期,維持期に至るまでの切れ目のない適切な医療・介護サービスを提供できる地域連携システムが必要であり,脳卒中地域連携クリティカルパスが作成・運用されている.
●脳卒中の早期受診行動のために,市民への啓発活動が重要となる.
●救急隊は脳卒中か否かの判定をするため,さまざまな病院前脳卒中スケールを使用している.
●tPA静注療法の地域や病院の格差改善策として,遠隔医療システムおよび病院間搬送の有効性が示されている.
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