特集 抗血栓療法—おさえておきたい最新のエッセンス
日常診療で知りたい抗血栓療法
妊娠中ならびに授乳中における抗血栓療法の注意点
渡辺 員支
1
,
若槻 明彦
2
1愛知医科大学周産期母子医療センター
2愛知医科大学産婦人科
pp.2390-2393
発行日 2015年12月10日
Published Date 2015/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402223859
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ポイント
●妊娠中および分娩後は,血液凝固系が亢進するため,非妊時に比べ静脈血栓塞栓症の発症率は高くなる.
●静脈血栓塞栓症の発症率は,その女性の有するリスク因子に負うところが大きく,リスク因子を正確に把握することが重要である.
●静脈血栓塞栓症の抗血栓療法は,リスク因子を個々に検討したうえで適切な方法を選択する.
●ワルファリンは,胎児への催奇形性などの問題があり,妊娠中の使用は控え,妊娠前から使用している場合は,へパリンに変更する.
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