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特集 女性と耳鼻咽喉科—診療のポイント
《ライフステージからみた診療のポイント》
妊娠中の投薬の注意点
Tip of medication in pregnancy
酒見 智子
1
,
山中 美智子
1
Tomoko Sakami
1
,
Michiko Yamanaka
1
1聖路加国際病院女性総合診療部
pp.244-249
発行日 2017年3月20日
Published Date 2017/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411201197
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POINT
●薬剤の影響は妊娠の時期によって異なる。催奇形は妊娠初期(4〜15週)に起こることがほとんどである。ただし,後期に影響する薬剤もあり,全期間を通じて注意が必要である。
●先天異常は出生した児の3〜5%に認められ,このうち薬剤の影響によるものはごくごくわずかである。薬剤の影響があるかどうかは,このベースラインと比較し,増えるか,変わらないか,で評価される。
●薬の投与は,原則として添付文書の「妊婦,産婦,授乳婦等への投与」の記載内容に従う。
●妊娠中に偶発的に禁忌薬を投薬した場合は,安易に妊娠中断を勧めず,専門機関へ紹介する。
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