特集 抗血栓療法—おさえておきたい最新のエッセンス
抗血栓療法で治す
【静脈血栓塞栓症】
静脈血栓塞栓症の一次予防
藤田 悟
1
1宝塚第一病院整形外科
pp.2364-2366
発行日 2015年12月10日
Published Date 2015/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402223852
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ポイント
●開腹手術や下肢人工関節置換術は,25〜50%の患者に無症状の深部静脈血栓症が発生しており,その一部が有症状の肺血栓塞栓症を誘発させる.
●予防法の選択は,ガイドラインを参考にしつつ個々の患者の静脈血栓塞栓症と出血のリスクを十分評価したうえで行う.
●周術期の一次予防に使用できる抗凝固薬は,未分画ヘパリン,ワルファリン,フォンダパリヌクス,エノキサパリン,エドキサバンの5剤である.
●アスピリンは,静脈血栓塞栓症に対する保険適用はない.
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